挑戦

ブルーミントン市では、約 10 年にわたり、Microsoft SharePoint を活用してきました。 SharePoint の導入は、他製品と比較検討した上での決定でした。「SharePoint の機能性は、入手可能な他の製品をはるかにしのぐものでした」 と、ブルーミントン市のウェブ管理者である Craig McBeath 氏は語ります。

SharePoint の強力なコラボレーション能力の利用以外にも、同市では数多くの部門別のアプリケー ションを使用しています。例えば、市警察では、SharePoint をデータ収集と分析のために活用してい ます。「SharePoint 内の Microsoft InfoPath を使って、車両のモバイル ターミナルから情報を集 めています。 警察官は、自分の車両から直接 SharePoint にデータを送信することができます」 と McBeath 氏は説明します。

Microsoft SharePoint 2010 の発売を受けて、ブルーミントン市では、それまで使用していた Microsoft Office SharePoint Server (MOSS) 2007 環境から、新バージョンへの移行を計画しました。「SharePoint 2010 が MOSS 2007 よりも格段に成熟度の高い製品であることは明らかでした」 と McBeath 氏は振り返ります。 「2010 は SharePoint Designer や Microsoft Visual Studio とより深く統合されており、また、エンドユーザーにとっては、権限管理がより簡単になっていました。InfoPath 機能も搭載されて おり、市警察にとっても一層使いやすいプラットフォームであると感じました」

完全忠実性を保ったデータの移行は、同市にとっての最重要課題でし た。「メタデータの保持は必須事項でした」 と McBeath 氏は語ります。 「警察で収集したデータのすべてが、法廷で証拠として認められる情報と なります。ですから、フォームやドキュメントを移行する際にデータの損失や 変更が発生することは、絶対に避ける必要がありました」 SharePoint のネイティブ機能のみでは、移行時のデータの完全忠実性は保障されな いため、ブルーミントン市ではサード パーティによるソフトウェア ソリューション について調査を開始しました。