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我が社に最適なクラウド移行戦略とは? リフト & シフト、ベーシック ディスカバリー、コンプライアンス ディスカバリーのメリットとデメリット解説

By: AvePoint

働き方改革やデジタル トランスフォーメーションの一環として、またインフラ コスト抑制・ROI 向上のため等、Office 365 をはじめとするクラウド プラットフォームに移行する理由は数多く存在します。

しかし、クラウド移行を考える際に忘れてはならないのは、どのようにデータを移行するか についての戦略・指針を確定することです。

クラウドへの移行は、ただ単に 「データを A 地点から B 地点に移動させる」 にとどまらない、複雑なプロジェクトとなります。自社ニーズにマッチした移行戦略を選択できなければ、プロジェクトの遅延などで業務への障害が出ることはもちろん、場合によっては移行計画の頓挫にさえ結びつきかねません。

反対に、移行後のことまで見据えた戦略に則って移行プロジェクトを推進できれば、新環境の効率性を高め、コラボレーションを促進することが可能になります。

今回の記事では、クラウド移行戦略として考えられる 「リフト & シフト」「ベーシック ディスカバリー」「コンプライアンス ディスカバリー」 を取り上げ、それぞれの内容とメリット・デメリットについて解説します。

【移行戦略策定会議で話し合うべき内容】

自社ニーズにマッチしたクラウド移行戦略を確立するため、考えるべきポイントは数多く存在します。移行プロジェクトに参加するメンバーと会議の場を持ち、以下のポイントについて話し合いましょう。

  1. データ移行にかけられる時間はどのくらいあるか?
  2. 移行することになるデータ量はどの程度になるか?
  3. 移行データすべての内容把握はできているか?

最後のポイントは見逃されがちですが、ほとんどすべての企業・組織の情報レポジトリには、存在すら把握されていない 「忘れられたデータ」 (ダーク データ) が存在しています。

《ダーク データの例》
・重複して作成された文書や表計算ファイル
・時間の経過により、価値がなくなったメール
・存在を忘れられて放置されたドキュメント

これらのレガシー データは、クラウドへの移行が不要なばかりでなく、手を付けずにそのまま残しておくことでセキュリティ リスクを向上させてしまうという厄介な存在です。

【エンド ユーザーに対する周知・アップデートも忘れずに】

また、忘れず行いたいのが、エンド ユーザーに対する移行プロジェクト進捗状況のアップデート です。予定をエンド ユーザーに公開して随時アップデートし、エンド ユーザーが 「自分のデータがいつ移行されるのか」「どの程度時間がかかるのか」 を把握できるようにしておきましょう。

クラウド移行の 3 戦略・メリットとデメリット

それでは、計画フェーズの終了後、移行プロジェクトの実践フェーズに視点を移してみましょう。AvePoint では、クラウド移行戦略として 「リフト & シフト」「ベーシック ディスカバリー」「コンプライアンス ディスカバリー」 の 3 種類を位置付けています。

リフト & シフト

liftandshiftこの戦略は、「別のクラウド ファイル シェアの契約期限が切れる前に、データを別のプラットフォームに移行する必要がある」 など、移行までのタイムリミットが極端に短い場合に適しています。

・リフト & シフトのメリットとデメリット
所要時間が短くなる
のが最大の利点ですが、移行元環境を長時間利用している場合は、蓄積したデータがダーク データ化しており、移行によるリスクが高まってしまうのが致命的な欠点です。

データ内容を確認・検討しないままの移行は、不要なドキュメント、さらにはクラウド上に置くことが適切でない機密データまでも、クラウド環境に持ち込んでしまう危険 があります。

しかしながら、クラウド上に保存しないことが推奨される機密データがあまり存在しない場合や、すぐに移行しないと経済的な損失が出る・計画する時間が全く取れない等、時間的制約が厳しい 場合には、この戦略も有効となります。

ベーシック ディスカバリー

ベーシックディスカバリーAvePoint 移行ソリューションで最もよく利用されている戦略です。ディスカバリー ツール と呼ばれるスキャン ツールを活用して、ファイル サイズ・タイプなどの情報を収集します。

ただ単にデータを移動させるだけのリフト & シフトとは異なり、マッピングやフィルタリング、スケジュールなどの移行ポリシーを、移行対象のデータに適用することが可能です。

・ベーシック ディスカバリーのメリットとデメリット
メタデータなど、比較的単純に検知できる情報に基づいて移行の可否を判断するような場合は、この戦略を採ることで プロジェクトの効率化 を実現できます。また、移行プロジェクトの最適化を実現するための時間を確保することで、移行後のデータ整理が飛躍的にシンプル化 できます。

ダーク データやリスク度の高いデータの区分は不可 となりますが、後述するコンプライアンス ディスカバリーに比較すると、所要時間が短くて済むことはメリットとなります。

コンプライアンス ディスカバリー

コンプライアンスディスカバリー最も時間がかかるものの、安全性が最高度となる戦略がこのコンプライアンス ディスカバリーです。

主にデータ取扱ルールが厳密である場合に利用されますが、移行を契機として保持データの最適化を実現できる戦略でもあります。

特に、自社が以下に該当する場合は、コンプライアンス ディスカバリーの利用が推奨されます。

・機密データ・特別な管理が必要となるデータを保持している、もしくは保持している可能性がある
・移行前にデータ内容の確認・分類が必要である
・業界規制等で、データ取り扱いに関連する監査を受ける必要がある

コンプライアンス ディスカバリーでは、データが移行されるタイミングで、すべてのデータに対するタグ付けと分類を、各種のフィルタリングを利用して実行します。

これにより、時間の経過で不要となったデータ、有益な情報が含まれていないデータ、あるいは個人情報や機密データ等に対する適切な保存・削除・検疫などが実行可能となります。

・コンプライアンス ディスカバリーのメリットとデメリット
クラウド環境でのダーク データ発生を防止 できる ばかりでなく、個人情報や社外秘情報など、コンプライアンス違反となる情報を漏れなく検出できる ため、新環境に万全の態勢で移行できます。

最大の懸念事項としては、時間がかかりすぎることによる弊害 があります。ただし、新環境のデータがすべて整理・分類された状態で使用開始できる ことは大きなメリットといえます。

おわりに

本記事では、クラウド移行の複雑度や期間、リスク度が、クラウド移行戦略によって大幅に異なってくることについて解説しました。

移行プロジェクト成功は、自社ニーズにマッチした最適な移行ツールを選択できるかにかかっています。2001 年からグローバル レベルで移行プロジェクトを推進してきた AvePoint では、SharePoint レガシー バージョンから最新バージョンへの移行Slack や GSuite などのクラウド プラットフォームから Office 365 への移行 などを含む、ディスカバリー・移行・モニタリングの全領域をカバーする移行ソリューションを各種ご用意しています。

Lotus Notes から Livelink、ガルーンなど、豊富な移行元環境をカバーしており、経験豊かなコンサルタントによる移行プラン策定など、御社のニーズにマッチしたサービス・ソリューションをご利用いただくことが可能です。

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投稿日: 2019年5月7日