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可用性の高い SharePoint ファームの構築方法と DocAve を使った障害復旧フェールオーバー・フォールバックの実行手順について

By: 李 明浩

この記事では DocAve スタンバイ センターをご紹介させていただきます。

DocAve スタンバイセンター

突然のファーム故障によるダウンタイムやデータ損失、それから、システム アップグレード作業中の業務の中断に怯えてはいませんか? DocAve スタンバイ センター ならば、これらの問題を解決することができます。DocAve スタンバイ センターを利用すれば、簡単に高可用性 (High Availability: HA) を実現した SharePoint ファームを構築することが可能です。たった 1 クリックで実行できる障害復旧フェールオーバー機能により、SharePoint におけるビジネス継続性を提供し、いつでも障害復旧を実行可能にすることができます。

さて、まず高可用性環境を構築する話から始めましょう。

HA 環境を構築するときに、主に二つの手段があります。一つは単一ファーム (“ストレッチド” ファーム) を冗長化するという方法です。もう一つは、個別のスタンバイファーム (災害対策ファーム) を構成するという方法です。 “ストレッチド” ファームとは、二つのデータ センターを単一のファームとして構成する分散ファーム トポロジです。 次の図はストレッチド ファームを示しています。

 

ストレッチド ファーム

ストレッチド ファーム

https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc748824.aspx

ストレッチドファームは基本的に近接した場所で構築され、データベースとサービスアプリケーションを冗長化したマルチサブネットなので、一つのサブネットに支障が出ても、もう一つのサブネットが動き続けます。

単一ファームを冗長化する際には、レイヤーによって、利用する技術が異なります。 Web アプリケーションの場合、NLB の技術により、HA  を実現します。詳細については、こちらのブログ(英語)をご参考ください。

サービスアプリケーションの場合、サービスエンドポイントを追加することにより、HA を実現します。簡単にまとめると、別のサーバーで関連しているサービスを起動すると良いです。詳細については、こちらの ブログ(英語)をご参考ください。

データベースの場合、SQL Server クラスターや、AlwaysOn 可用性グループ、そして、データベース ミラーなど、いくつかの方法があります。そして、弊社の製品はこちらのレイヤーで動作します。例えばコンテンツデータベース、全体管理データベース、構成データベース、サービスアプリケーションデータベースなどを別の SQL インスタンスに同期することにより、単一ファームの可用性を確保します。

DocAve スタンバイ センターを利用して、構築されたストレッチドファームは、一例として以下の様なイメージになります。

DocAve スタンバイ センターを利用して、構築されたストレッチドファーム

スタンバイファームとは、離れた場所のデータセンターで個別のファーム構成し、本番ファームからスタンバイファームにデータをレプリケーションし、HA ファーム を構成する方法です。普段、本番環境のファームだけにサービスを提供し、スタンバイファームは待機する状態ですが、本番環境のファームが落ちた場合には、フェールオーバー (※) を実施し、スタンバイファームをオンラインにしてサービスを提供します。

※   フェールオーバーの実施方法は、DNS の切り替えや、データベースをオンラインにすること、もしくはAG の切り替えが挙げられます。

DocAve スタンバイ センターを利用して、構築されたスタンバイファームは一例として以下の様なイメージです。スタンバイファーム モードでは、SharePoint コンテンツおよびサービスアプリケーションを個別のスタンバイファームに同期することで HA を確保します。

DocAve スタンバイ センターを利用して、構築されたスタンバイファーム

ここからは、以下のシナリオ で、DocAve スタンバイ センターのスタンバイファームモードを利用して、HA ポータルを構築する方法の概要をご説明いたします。

シナリオ:

東京と大阪の二つの拠点にそれぞれオフィスがあるとします。そしてそれぞれのオフィスでは、データセンターを所持しており、東京のデータセンターは本番ファームで、大阪のデータセンターはスタンバイファームです。

前提として、ユーザーが東京・大阪のどちらにいても、同じ URL (portal.docave.com) を使用してポータルに接続できること (HostHeader) と、ユーザーはポータル内の資料やユーザー情報を検索できることとします (UPSとSSP) 。

手順:

1.   本番とスタンバイ用の SharePoint ファーム のインストールと構築を行う。

本番ファーム

本番ファーム

スタンバイファーム

スタンバイファーム

注意:※ Search Service Application を事前にスタンバイファームで構築する必要があります。

2.DNSの設定を行う。

本番ファームの WFE サーバーの IP アドレスを設定します。

WFE Server

 

3.  DocAve グループを作る★

 

以下のノードを DocAve グループに追加すれば、追加されたノードが自動的にスタンバイファーム側に作成されます。ちなみに、次の DocAve バージョン (DocAve 6 SP6) では、Search Service Application もサポートする予定ですので、手動で構成する必要はなくなります。 DocAve でスタンバイファームにノードを追加

 

4. 同期を行う 同期の実行

 

5.  フェールオーバーを行う フェールオーバーの実行

ちなみに、フェールオーバーする際に、カスタムアクションという機能を利用して、DNS のアップデートなど、全て1 クリックで設定ができます。 フェールオーバーした後は、エンドユーザーは環境を通常通り利用ができ、この間の更新内容は、フォールバックする際に、全て本番ファームに同期されます。

 

6. フォールバックを行う フォールバックの実行

フェールオーバーと同様、フォールバックする際にも、カスタムアクションという機能を利用し、DNS のアップデートなど、全て1 クリックで設定できます。 以上、一つの例をご紹介しました。更なる詳細情報をご希望の方は、弊社営業にご相談いただければと思います。

■ DocAve スタンバイセンターの デモのリクエスト はこちら
■ DocAve スタンバイセンターの 無償版トライアルダウンロード はこちら

投稿日: 2015年7月16日