AvePoint 製品をご利用のお客様へ
Microsoft より、2026年3月以降、Microsoft 365 における スロットリング(利用制限)の運用 を、これまで以上に厳密に適用していく方針が示されています。
この発表について AvePoint 製品においても、「何か制限が厳しくなるのでは?」「今使っている製品に影響はあるの?」と、不安に感じられた方もいらっしゃるかもしれません。
そこで本記事では、今回の案内が AvePoint 製品をご利用のお客様にどのような意味を持つのかを、できるだけ分かりやすくご説明します。
結論
結論からお伝えすると、AvePoint 製品をご利用されているほとんどのお客様に影響はありません。
ポイントは以下の3点です。
今回の内容は Microsoft の新しいルールの追加ではありません
Microsoft 365 のスロットリングは以前からあったルールで、2026年3月以降は新しい制限が追加されるのではなく、“既存のルール適用がより厳格になる” だけです。
影響を受けるのは、同じ処理を複数のアプリ登録で実行し、制限を回避しようとするような構成ですが、これは AvePoint 製品の通常の利用構成ではありません。
AvePoint の通常利用のお客様には影響はありません
AvePoint の設計は、最初から Microsoft のベストプラクティス(ワークロードごとにアプリ分離)に沿っています。
そのため、これまで通り、推奨構成でご利用いただいているお客様については、今回の Microsoft のお知らせによる影響はありません。
もっとパフォーマンスが必要な場合は、Microsoft の正式ルートがあります
緊急対応や、一時的に高い処理性能が必要な場合には、AvePoint 側の設定変更ではなく、Microsoft が提供する正式な仕組みを利用することができます。
Microsoft の「サービス優先順位付け(Service Prioritization)」を利用することで、正規の方法でスループットを増やすことが可能です。
なぜ影響が出ないのか
Microsoft の API 利用におけるベストプラクティスについて
Microsoft 365 では、API の利用状況を「どのアプリケーションが、何の目的で使っているか」という単位で管理しています。
そのため Microsoft は、以前から API 利用の前提として以下の点を提示してきました。(参考:アプリケーションの調整)
- ワークロードごとに 1 アプリケーションであること
- アプリケーションの利用目的が明確であること
- Microsoft 側でトラフィックを正しく識別・管理できること
これらは今回あらたに追加されたルールではありません。
そして、AvePoint 製品は、上記の Microsoft の考え方を前提に、最初から設計されています。
AvePoint では、移行・バックアップ・アーカイブなどの各機能を、それぞれ独立したアプリケーションとして Microsoft 365 に接続します。
※例 . AvePoint 製品と Microsoft 365 を接続するための、適切なワークロードとアプリケーションのイメージ

そのため Microsoft 側では、「どの処理が、どの目的で実行されているか」を正しく把握でき、適切な API 利用枠の割り当てや優先制御が可能になります。
その結果、AvePoint のサポートされている構成で運用しているお客様は、今回 Microsoft がより厳密に適用する運用ルールの範囲内で、すでにご利用いただいている状態となります。
つまり、導入時に AvePoint の案内どおり設定していれば、改めて対応いただく必要はありません。
今回のスロットリング厳格化で影響が出るケース
今回 Microsoft が主に対応を強化している対象は、本来の Microsoft の想定とは異なる使い方のケースです。
例えば、同じ処理(例:バックアップ)を行うために、複数のアプリ登録を用意し、あたかも別アプリのように見せることで制限を回避しようとする構成などが該当します。
今後は、このような使い方について、Microsoft 側でまとめて判定・制御されるようになります。
AvePoint の推奨構成では、そもそもこのような回避的な設計を行っていないため、通常のご利用において影響は想定されません。
もし構成についてご不安がある場合や、念のため確認したい場合は、お気軽に AvePoint サポートへお問い合わせ ください。
より高いパフォーマンスが必要な場合
大規模な環境や、緊急対応(大量のバックアップ)などで一時的に処理を優先したいケースもあるかと思います。
その場合、Microsoft では SharePoint でのサービスの優先順位付け という正式な仕組みを提供しています。
これは、標準の制限を超えて特定のアプリケーション通信を優先できる 従量課金型のサービス です。
- 優先対象とするアプリ(App ID)を指定
- 適用する時間帯や容量を設定
- 標準枠を超えた分のみ課金
といった形で、Microsoft が提供する正規の方法としてスループットを拡張できます。
この設定を行った場合でも、AvePoint 製品側で特別な変更は不要です。
まとめ
今回の Microsoft の案内は、これまでの考え方をあらためて明確にし、運用を統一するためのものです。
AvePoint の製品は、この前提に沿って設計・提供されています。
どうぞ安心して、これまでどおりご利用ください。
ご不明点や構成の確認をご希望の場合は、お気軽に AvePoint サポートへお問い合わせ ください。