2026/2/12 更新:
AvePoint グローバル公式記事の内容を基に、情報を加筆・修正しました。
詳細は、Keeping You Ahead を参照ください。
2026/4/13 更新:
一部の環境において、EWS に関する M365 テナントの設定値により、Cloud Backup for Microsoft 365 および AvePoint Fly でエラーが発生している件について、追加記事を公開しました。
『Exchange Online における EWSEnabled の挙動変更について』
マイクロソフトは、Exchange Online における従来型 API である Exchange Web Services(EWS) を段階的に廃止し、Microsoft Graph への移行を進めています。これに伴い、Exchange Online と連携する一部のアプリケーションでは、将来的に EWS を利用できなくなる予定です。
AvePoint では、影響を受けるすべての製品(Cloud Backup for Microsoft 365、Fly、Fly Server、AvePoint Opus)において、お客様の運用に影響が出ないよう、マイクロソフトと緊密に連携しながら計画的な移行対応を進めています。
本記事では、以下の点についてご説明します。
- 何が変わるのか
- いつ影響があるのか
- AvePoint はどのように対応するのか
- お客様に今必要な対応はあるのか
何が変わるのか ― EWS 廃止の概要
マイクロソフトは、2026 年 10 月 1 日 からExchange Online に対する EWS リクエストのブロックを段階的に開始する予定です。
- 対象:Exchange Online
- 対象外:Exchange Server(オンプレミス)
この方針は、Microsoft Graph を中心としたよりモダンでセキュアな API への統合を目的としています。
セキュリティ強化の背景
2024 年に発生した Midnight Blizzardインシデント を受け、マイクロソフトは EWS への依存を見直し、Microsoft アプリケーションを含む EWS 依存の排除を加速しています。同社はMicrosoft Graphの機能差を解消するとともに、必要に応じてガイダンスの公開を進めています。
2026/2/12 更新:特定ライセンス向けの前倒しスケジュール
マイクロソフトは、一般的な EWS 廃止スケジュール(2026 年 10 月)とは別に、一部のライセンスについて、より早いタイミングで EWS を廃止することを発表しました。
対象となるライセンス
- Exchange Online Kiosk
- Microsoft 365 F1
- Office 365 F1 / F3
影響時期
- 2026 年 6 月末
上記ライセンスにおける EWS アクセスが廃止予定
これらは主に フロントライン ワーカー向けライセンスであり、Microsoft Graph への移行が 一般ユーザーよりも早く求められます。
代替手段:Microsoft Graph
EWS に代わる正式な後継 API は Microsoft Graph です。Microsoft Graph を利用することで、以下の Exchange Online データにアクセスできます。
- メール
- カレンダー
- 連絡先
- メールボックス設定
- 関連するワークロード
現在、EWS と Graph の間には一部機能差がありますが、マイクロソフトは API マッピングの提供と残存する機能差の解消を継続的に進めています。
AvePoint の対応方針
AvePoint では、EWS 廃止を見据え、以前から準備を進めてきました。
EWS を利用している製品について、以下の対応を行っています。
- Microsoft Graphへの移行
Graph で機能差がない領域については、EWS ベースの処理を 順次 Microsoft Graph に移行しています。
バックアップ/リストア、移行といった主要ユースケースにおいて、性能・拡張性・正確性の検証を実施中です。 - マイクロソフトとの連携
エンタープライズ環境に影響する機能差について、Microsoft Graph チームと連携し、AvePoint 製品のユースケースを共有しています。 - セキュリティ強化
Microsoft の モダン認証および 最小権限の原則に基づく Graph スコープへの準拠を進めています。 - 再同意(再承認)体験の設計
必要な場合のみ、管理者が 製品内のガイドに従って安全に権限更新を行える仕組みを提供します。
2026/2/12 更新:AvePoint の移行ロードマップ(3 フェーズ)
最新の Microsoft 発表を受け、AvePoint では 3 段階の移行計画を公開しました。
- Phase 1:準備(2 月リリース)
- Microsoft Graph に必要な権限(スコープ)を追加
- 管理者による AvePoint アプリの再承認が必要
※ 現時点では機能影響はありません
- Phase 2:対象を限定した移行(6 月リリース)
- Kiosk / F1 / F3 ライセンスのメールボックスを対象に Graph ベース処理へ切り替え
- 6 月末の Microsoft 側の EWS 廃止に先行対応
- Phase 3:最終移行(8 月リリース)
- すべてのライセンスで Graph ベース処理へ移行完了
- 2026 年 10 月の全体廃止に十分余裕を持って対応
お客様にお願いしたいこと(現時点)
AvePoint が基盤となる移行作業を管理し、必要なアクションがある場合は随時ご連絡いたします。
2026/2/12 更新:アプリ再承認について
以下の場合において、AvePoint アプリの再承認 が必要となります。
※ 現在の機能は再承認なしでも動作しますが、事前対応により今年後半の更新に備えることができます。
既定の AvePoint アプリ プロファイルを使用している場合
AvePoint アプリケーションの再承認が必要になります。
利用製品ごとの対象アプリケーションは、以下の通りです。※下記以外のアプリケーションの再承認は不要です。
また、再認証の方法については『AOS アプリプロファイル再認証手順』をご参照ください。
- Cloud Backup for Microsoft 365
- Cloud Backup for Microsoft 365 (すべての権限)
- Cloud Backup for Microsoft 365 (Exchange 権限)
- Fly
- Fly
- Opus
- Opus
- [クラシック モード] でアプリプロファイルを構成していた場合
- Microsoft 365 (すべての権限)

カスタム アプリ プロファイルを使用している場合
新しい Graph 権限に関する下記のドキュメントに従い、実装・再承認が必要になります。
※ 日本語版が公開され次第に、ドキュメントリンクは更新されます。
- Cloud Backup for Microsoft 365
- Cloud Backup for Microsoft 365 Required Permissions of Microsoft 365 App Profile および Required Permissions of Viva Engage App
- Fly
- Fly Required Permissions > 各移行元/先における Required Permissions for XXX セクション
- Opus
- Opus Required Permissions > Permissions for App Profile Authentication for Microsoft 365 セクション
サービスアカウントのみを使っている (= アプリプロファイルを併用していない) 場合
今後必須となる AvePoint アプリ プロファイルの作成が必要になります。
よくある質問(FAQ)
2026/2/26 更新:
よくある質問の表示方法および内容を変更しました。
本 FAQ は、今後の Microsoft および AvePoint の最新情報に応じて、順次内容を追加・更新していく予定です。
Q. どの製品が影響を受けますか?
A. 以下の製品が影響を受けます。
- Cloud Backup for Microsoft 365
- Opus
- Fly
- Fly Server
上記以外の製品は影響を受けませんので、本件に関する通知やブログ記事についてはご放念ください。
Q. 何をすればよいかを簡単に教えてください。
A.
- 利用中の AvePoint 製品を確認
- 影響を受ける (= EWS を利用している) AvePoint 製品があるか確認
- 対象の場合、AOS 管理画面から アプリプロファイルの再承認を実施
これらは今すぐ必要なものではないですが、Microsoft の廃止計画までに必ず実施してください。
これら以外のアクションが必要になった場合、通知によって必要アクションを提示します。
Q. オンプレミスの Exchange Server は影響ありますか?
A. いいえ。本件は Exchange Online のみが対象です。例えば、 Cloud Backup for Microsoft 365 が Exchange Online をバックアップ対象にしている場合には、影響があります。
Q. アプリプロファイルの再承認しないと、今すぐ対象の AOS 製品の機能が使えなくなりますか?
A. いいえ、Microsoft の廃止計画は10月からとなる予定です(※)。それまでに、AvePoint の提供情報に従って、アプロプロファイルの再認証を先に実施してください。これら以外のアクションが必要になった場合、AOSの通知によって必要アクションを提示します。
※ 一部のフロントラインワーカー向けのライセンスは 6 月末予定ですが、AvePoint 製品は対応のためにそれまでに処理を切り替えます。
Q. アプリプロファイルの再承認はいつまでに実施すればよいですか?
A. 原則として 2026年10月までに実施してください。
ただし以下のライセンスをご利用の場合は 2026年6月までの対応が推奨されています。
- Exchange Online Kiosk
- Microsoft 365 F1
- Office 365 F1 / F3
Q. まだ EWS でしか使えない機能はどうなりますか?
A. Microsoft が公開している公式ガイダンスに基づき、Graph で対応可能な領域から順次移行します。Microsoft は機能差のリストを公開し、積極的に解消を進めており、AvePoint は Microsoft と連携し、実装を適切に誘導します。
Q. アプリプロファイルの再承認を行うと、AOS製品のサービスやMicrosoftのサービスが止まるなどの影響は発生しますか?
A. いいえ、再認証によってサービスが停止などの影響は発生しません。
また、既存機能は再認証なしでも当面は動作しますが、本件に関する将来の更新に備えて事前に実施することを推奨しております。
Q. 再承認時に追加される Microsoft Graph 権限は何に使われますか?
A. これらの権限は、従来 EWS で行っていたメール・フォルダ・アーカイブ・バックアップ処理を Graph API で実現するために使用されます。権限追加は仕様上必須となります。
Q. EWS API から Graph API へ移行されることで、製品の機能や性能に変化はありますか?
A. API 移行は機能・性能ともに現行版を維持することを最優先方針として進めています。
詳細なテスト結果に基づいて機能を段階的に完成させ、それに応じたパフォーマンステストも実施していく予定です。
AvePoint のお約束
- 事前通知
必要な操作がある場合は、十分な猶予をもってご案内します。 - 製品内ガイダンス
操作が必要な場合、製品内で分かりやすく案内します。 - 継続的な情報提供
Microsoft および AvePoint の最新情報を随時公開します。
特定の環境についてご質問がある場合は、サポートチームへお問い合わせ または アカウントチームまでお問い合わせください。