旭化成株式会社 様
「従来2週間を要したTeamsのチーム払い出しは最短で即時まで短縮できました。エンドユーザーから感謝を伝えらえることもあり、私たちのようなIT基盤を担うグループは日ごろ業務への感想の言葉を述べられる機会は少ないので、手応えを感じています」
この事例のポイント
- 月1,000件に急増したTeams申請への対応を従来の2週間から「最短即時」へ劇的に短縮
- SharePointの棚卸を年1回から、社外共有ありは3ヶ月、社内は6ヶ月周期へと高頻度化し、ガバナンス強化を実現
- 数万人規模でのツール刷新直後もユーザー回答率9割を達成。数万人規模の運用を、個別教育なしで継続できる高い定着率
AIでDXを加速させる旭化成と高い技術力で活用を支えるAJS
旭化成株式会社は1922年創業の総合化学メーカーで、「マテリアル」「住宅」「ヘルスケア」の3領域でグローバルに事業を展開しています。同社はDXに注力しており、中でもIT統括部が中心となってMicrosoft 365やPower Platformの導入および現場での活用に向けた伴走支援を行い、利活用を推進しています。AI活用の促進やセキュリティ強化にも取り組み、組織全体のデジタル変革を加速させています。
AJS株式会社は1987年に旭化成の情報システム部門を母体として設立された、TISインテックグループのSIerです。Microsoft 365やPower Platformの基盤の日常的な運用については、AJS が中心となって支えています。
Teamsのチーム作成を2週間から即時に劇的短縮!旭化成が月1,000件の申請処理を自動化し、統制とスピードを両立
旭化成はグループ全体で数万人規模の従業員を抱え、事業会社ごとに機密情報が存在します。
そうした環境下で、いかにビジネスのスピードを落とさずに情報管理のガバナンスを効かせるかという「情報の利活用と統制の両立」が重要なテーマとなっています。
こうした課題にフィットするソリューションとして、同社では2016年のMicrosoft 365導入に際し「AvePoint Cloud Backup」を採用。2018年3月に本格運用を開始しました。無制限でデータを丸ごと保持できる安心感が社内で高く評価されています。
AI活用の面からもバックアップ導入の効果が表れています。
データをSharePoint上に置いておくことは生成AI(Microsoft 365 Copilot)の回答品質を向上させるためには重要ですが、個人情報や機密性の高い情報などのデータ保持に対して感度が高い部門においては、データをクラウドに置くことに対し不安の声が上がることもあったといいます。
IT統括部 基盤システムグループ 活用推進チーム チームリーダー の関口 達彦 氏は、「セキュリティの担保されたAvePoint Cloud Backupの存在を明確に示すことで、不安を払しょくし、データのSharePoint上への集積を進めることができました」と話します。
一方で、運用開始後に発生した新たな課題もありました。2020年、コロナ禍によって在宅勤務への急激な移行を余儀なくされたことで、Teamsのチームの作成申請が月間1,000件規模に急増。担当者が少人数で申請受付・作成するという体制は限界に達し、払い出しの遅延が現場のストレスとなっていました。そのため、2021年にはMicrosoft 365 のガバナンス管理を自動化する「AvePoint Cloud Governance」を導入し、課題の解決を図りました。
Cloud Governance採用後の変化について、IT統括部 基盤システムグループ 活用推進チーム 岡田 海都 氏は次のように話します。
「従来2週間を要したTeamsのチーム払い出しは最短で即時まで短縮できました。エンドユーザーから感謝を伝えらえることもあり、私たちのようなIT基盤を担うグループは日ごろ業務への感想の言葉を述べられる機会は少ないので、手応えを感じています」
さらに、SharePointサイトの棚卸も従来は年に1回の実施にとどまっていましたが、Cloud Governanceの導入で社外のメンバーが存在するサイトは3カ月に1回、社内メンバーのみのサイトは6カ月に1回と高頻度での棚卸を実現しました。
機密情報を扱う同社のセキュリティレベル向上に寄与しています。
AvePointは「あって当たり前」の存在として、Microsoft 365の利活用を支える
旭化成では、AvePointのソリューションを導入してから5年以上が経過し、現在はIT環境や組織の変化を超えて、日々の運用に欠かせないインフラとなっています。同社が長年AvePointを継続利用している最大の理由は、優れたUIとサポート体制にあります。
Cloud Governance導入直後も、SharePointの棚卸への回答率は9割を超え、切り替え前と変わらないレベルを維持。直感的に操作できるUIは違和感なく現場に受け入れられています。
また、AJS株式会社 クラウド基盤サービス事業部 コーポレートウェアビジネス部の長谷川 翔平 氏は、AvePointのサポート体制について次のように評価します。
「Microsoft 365に関することなら何でも相談できる信頼感があります。ツールによって運用が安定したことで、浮いた時間を新たな課題解決、新機能の導入検討といった、より生産的で建設的な業務に充てられるようになりました」
数万人規模のユーザーを支える中で、AvePointが提供する「安心感」は、単純にコスト換算できない価値がある」と関口氏は話します。もしこれらのツールがなくなれば、手作業への逆戻りによる運用担当ヘの過負荷や業務の停滞は避けられず、AvePoint製品は今や旭化成のデジタルワークプレイスを支える「縁の下の力持ち」として不可欠な存在となっています。
AI活用の加速を見据えたデータ基盤の整備とAIエージェントの統合管理に期待
旭化成では現在、Microsoft 365の利活用がさらに加速しており、データ容量の適正管理が喫緊の課題となっています。
直近、ファイルサーバからSharePointへの大容量移行が進む中で全体容量がひっ迫し、業務影響を回避するための不要データの削除を計画的に進めてきた同社は、今後の高度な容量管理のためのソリューションとして、古いデータや不要な情報を自動でアーカイブ・削除し、ストレージを最適化する「Opus」に大きな期待を寄せています。
また、今後不可欠となってくるAIエージェントの活用やPower Platformの利用拡大に伴い、管理業務の負荷増大も予想されます。関口氏は、今後の展望を次のように語ります。
「Power Platformの利用が拡大傾向にあることからAvePointのEnPowerを採用し、導入を進めています。また、昨今大きな期待が寄せられているAIエージェントの管理においても、EnPower及びCloud Governance等のツール活用による管理工数の最小化を目指しています。特に、複数のエージェントの相関関係などを一元的に確認・把握できるような管理環境の実現には非常に期待しています」
IT部門が管理する対象サービスが拡大し続ける中で、複雑なITインフラを効率的に、かつ一元的にコントロールできる統合管理環境の構築を、AvePointと共に推進していく方針です。


